「日本画」という言葉は聞いたことがあるけれど、何をもって「日本画」と呼ばれるのかはよく知らない―多くの人がこのように感じているのではないでしょうか。小・中学校で習う水彩画に親しみはあっても、岩絵の具や墨を用いて和紙や絹に着色するという「日本画」は身近にない材料を用いていたり、技術習得に時間がかかるということもあり、一般の人にはあまりなじみがないのが実情です。本展覧会では、そんな「日本画」について、約50点の作品をご覧いただきながら、油彩画・水彩画との比較、さらに画材の展示などを通じて、よりわかりやすくご案内してまいります。日本で最も美しい山“富士山”を、日本画特有の技法や画材を用いてより美しく描き出した作品の数々、心ゆくまでお楽しみ下さい。