映画「天然コケッコー」(山下敦弘監督)の公開を記念して、映画のスチール写真を展示しています。また、くらもちふさこ氏の原画も特別公開しました。
くらもち氏は高校2年のときに「メガネちゃんのひとりごと」でデビュー。以来『別冊マーガレット』・『コーラス』に数々のヒット作を執筆してきました。特に、『天然コケッコー』は、山陰の田舎に住む少女の日常を描いたくらもち氏の代表作品です。
『天然コケッコー』には、くらもち氏が中学校卒業時まで毎年夏休みになるとやって来ていた浜田市三隅町岡見の風景や人物が登場し、セリフはすべて石見弁です。くらもち氏は、いつもあたたかく自分を迎えてくれた岡見の記憶をとどめようと執筆を決意したといいます。
映画『天然コケッコー』は、昨年夏から秋にかけて約4カ月間浜田市を中心にロケがおこなわれました。美しい石見の風景をバックに子どもたちの成長が描かれています。原作と同じようにやさしさと懐かしさがいっぱいです。監督の山下敦弘氏と脚本家の渡辺あや氏は、石見の素晴らしさを見事に表現してくださいました。
本展を通して、多くの方に個性あふれる石見の素晴らしさを感じていただければ幸いです。