ナスカ文化は紀元前後から7世紀に現在のペルー共和国の南海岸地方に広く栄えました。「ナスカの地上絵」として世界中に知られるインヘニオ大地をキャンバスに描かれた数々の巨大図像もまた、このナスか文化の栄えた頃に作られたと言われています。
ナスカの地上絵とともに、ナスカ文化そのものもまたまだ多くの謎に包まれています。不思議な図像の描かれた多彩色の土器や、精巧な技術とさまざまな色を使って織り上げた織物、外科手術跡が残るミイラなどが、遺跡から多数出土しています。
いにしえのナスカの人々の生活と思想はどんなものだったのでしょうか?本展では、最新の研究成果にもとづき、日本でたいへん人気の高いナスカ文化の謎に迫ります。
展示構成
◇プロローグ
ナスカ文化の前身であるパラカス文化(BC900~100年)からナスカまで
◇第1部 ナスカ ―砂漠からのメッセージ―
(1)自然/(2)暮らし/(3)ものづくりの文化と技術/(4)ナスカの日常生活/(5)ナスカ人-ミイラの謎を解く/(6)儀礼と音楽/(7)神々の世界/(8)戦争と首級/(9)誕生と再生/(10)パルパ河谷ラ・ムニャで発掘された副葬品
◇第2部 地上絵の謎
(1)地上絵はなぜ描かれたのか/(2)VR(バーチャル)で飛ぶナスカの地上絵/(3)エピローグ