日本画の歴史において、江戸時代の末から幕末維新の時代は、さまざまな画風が発展した百花繚乱の時代でした。山口もこの時代、華麗な花鳥画を描いた朝倉(あさくら)南陵(なんりょう)(1756-1843)や菅(かん)江嶺(こうれい)(1762-1852)、新たに流入した中国絵画に学び人物画を得意とした小田(おだ)海僊(かいせん)(1785-1862)、独特の画風で知られる林(はやし)百非(ひゃくひ)(1796-1851)などの画家たちを輩出しています。
今回の展示では、これら幕末から明治維新にかけて活躍した山口の画家たちの作品に見られる多様な世界をご紹介します。