山名文夫(やまなあやお、1897~1980年)から無二の親友である詩人・熊田精華(くまだせいか、1898~1977年)へ宛てた、1920年代~1970年代までの長期にわたる約70通の書簡、はがきなどを中心に、資生堂企業資料館所蔵の山名文夫コレクションなどから、関連する作品・資料を展示。熊田精華関連資料や同時代の詩人や美術家の作品・資料も合わせて構成します。
目黒区美術館では1998年に「山名文夫展 永遠の女性像 装いの美学」を開催し、山名文夫の全体像を回顧しました。本展は詩人としての山名文夫に注目し、その創造の根源をたどり、山名芸術の奥深い秘密に触れる試みです。またその当時の大阪、東京、横浜など都市を背景とした文化環境がどのようなものであったか、芸術家たちの文化的な交流や背景にも眼を注ぎます。