いつの時代でも、洋の東西を問わず、美しくなるための努力を惜しまないのが女性たちです。化粧、髪型、衣装、そして装身具。女性たちにとって、どれをとっても不可欠で、常に興味の的でした。日本においても、女性たちが自分をいかに美しく見せるか自覚したのが、江戸時代・17世紀に入ってからです。化粧道具が体系化され、化粧本なども発行されました。髪型も東西同時期に結髪が華美になり、髪飾りが発達しました。また、衣装にも豪華さを加えたものが求められました。この展覧会では、日本と西洋の美意識や流行の伝播の差異など、女性たちがどのように美しさを求め、どのように自分たちのものにしてきたかを、各時代の化粧道具、髪型(結髪雛形)、衣装、装身具、さらに絵画資料などから探っていきます。
「美しくありつづけたい」と多くの女性達の願いがこもる「化粧」「髪型」「衣装」ならびに「装身具」の数々を通し、過去から現在、未来へとつづく「美しさへの挑戦」の一端を、この機会にご鑑賞ください。