この展覧会は、墨画の諸相を広く一般に紹介するとともに、墨によって表現することの意義と、その可能性を探ることを目的に、国内及び海外から作品を公募・審査し、選ばれた入賞・入選作品を展示するものです。
2001年の国内公募から3年に1度開催しており、前回から、古くより墨を使用する文化圏である中国や韓国にも公募の範囲を広げた、国際公募となりました。
今回は、日本国内から156点、中国から86点、韓国から16点の、合計258点の作品が寄せられ、このなかから、52点の作品が選ばれています。
「墨」という長い歴史をもつ素材が、今日の美術においてどのように受け止められ、表現に活かされていくのか。また、これからの絵画表現にとってどのような役割を果たしていくのか。
本展の開催が、墨画という表現をあなた自身の視点で考えるきっかけとなれば幸いです。