本展覧会は、豊田市美術館で2003年に開催した「宥密法(ゆうみつほう)」、 2004年の「イン・ベッド【生命の美術】」に続く、人間と宇宙、そして生命をテーマとする展覧会三部作の完結編です。
展覧会タイトルの「宇宙御絵図(うちゅうみえず)」には、マクロへもミクロへも、あるいは過去へも未来へも果てしなくイメージされる「見えない世界」への思いが込められています。テーマにそって、主に当館のコレクションから紡いだ絵画、彫刻、オブジェ、写真、言葉など、多様な表現による12人の作家の59点を出品し、より普遍的なヴィジョンを描き出します。この有形無形の御絵図は、観る者の心に宇宙的な感覚を呼び覚まし、私たちを未知の世界へと導いてくれることでしょう。作家たちの不思議な声に耳をすまし、夏のひと時、美術館で心の星空を見上げ、悠久の宇宙に思いを馳せてみませんか。