明治29年(1896)、東京美術学校(現・東京芸術大学)に西洋画科が新設されると、黒田清輝とともに久米桂一郎は授業を嘱託されます。明治31年(1989)には教授となり、昭和7年(1932)まで、実に36年もの間、美術解剖学・考古学・フランス語などの授業で教壇に立ちました。その間の教え子は、西洋画、彫刻、日本画、図案、図画師範、鋳金、彫金、金工、漆工などの各科にわたり、1500名以上にも上ると言われています。
今回の展示は、平成4年、久米美術館開館10周年を記念して、西洋画科の教え子を中心とした有志の方々から寄贈いただいた作品の一部と久米・黒田の作品とを併せて展示しています。
●今回展示の教え子たち
<西洋画科>
谷口午二(大正7年卒)和田新(同7年卒)中谷健次(同14年卒)青山襄(昭和2年卒)荻野暎彦(同2年卒)近藤啓二(同2年卒)深井修次(同2年卒)水上信雄(同2年卒) 三木辰夫(同3年卒)島村三七雄(同4年卒)長原坦(同5年卒) 黒田頼綱(同7年卒)斉藤求(同7年卒)白川一郎(同7年卒)石塚三郎(同8年卒)留岡彬(同8年卒)兼城賢章(同 8年卒)曽我英彦(同8年卒)楢原健三(同8年卒)古木守(同8年卒)小川卓爾(同8年卒)田沼起八郎(同8年卒)嵯峨山純一(同8年卒)伊藤悌三(同9年卒)
<彫刻科>
渡辺弘行(大正15年卒 )大須賀力(同15年卒)淀井敏夫(昭和8年卒) 以上
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