「郁」とは、“かぐわしい”、“香気が盛んな様子”に加え、文化や学問や心情の豊かさ、華やかさなどを表現する漢字です。
かつて一斉を風靡したエルテやラリックのデザインが放つ輝きや上品さ、イメージの豊かさを、この企画展で是非体感してください。
ガラスやブロンズ、版画、アクセサリー、香水瓶などの工芸品約250点を展示し、皆様をお洒落なアール・デコの世界へとご案内いたします。
エルテ(1892年~1990年)
1892年、ロシアに生まれます。20歳でパリへ。
本名ロマン・ド・ティルトフ、頭文字のR(フランス語読みでエル)とT(テ)をとってERTE(エルテ)と名乗り、数々の舞台衣装やファッション雑誌の挿絵や表紙を手がけました。
ルネ・ラリック(1860年~1945年)
1860年、フランスに生まれます。
宝飾作家として成功した後、ガラス工芸の道へ修行。その作品は単色で、型による量産も可能でした。アール・デコはこうした複製の技術から、大衆のための芸術として発展します。
観賞用の芸術ではなく、生活を彩る商業芸術→デザインの価値が高まり、アール・デコを形成していきました。
主な展示作品
ロシア人デザイナー、エルテのブロンズやシルクスクリーン、ルネ・ラリックのアクセサリー、香水瓶、花器等、モダン柄の着物や帯地のドレスなど、約250点を展示。