伊丹市立美術館では2001年から「いのちを考える」と銘打って、さまざまな領域で制作発表している美術家を講師に迎え、市内の中学生たちとのワークショップから展覧会に繋げる企画をつづけています。
本企画は、当館が“諷刺とユーモア”“人間性の回復”を標榜していることから、ワークショップをとおして美術と社会との関わりについて考える機会として実施しています。
6年間継続して開催してきた本展ですが、2001年度に参加した中学生たちが大学生や社会人へと羽ばたく時期を迎えた本年、参加対象を中学生から大人まで広げ、同世代の横のつながりだけではなく、世代を超えた縦のつながりのワークショップを通じて“いのち”の大切さについて考えていきます。
今回は、聖書や現代の社会的な問題を作品のモチーフとして製作している美術家、西村正幸を講師にむかえ、“家族”をテーマに、美術をとおして自分と社会との関係性についてよりよく考える契機とします。
展覧会では、西村正幸のインスタレーションとともに、ワークショップ作品の展示もあわせてご鑑賞頂きます。