県内の寺社に伝わる指定文化財を中心とする美術工芸品を公開します。
文化庁の指定文化財勧告・承認出品に併せ、当館の寄託品のなかでも、本県の寺院・神社に伝えられた文化財の公開という恒例の展示です。郷土の文化財の再認識の機会となるものです。
それぞれ地元に伝えられてきた文化財は、その土地の歴史を物語る史料に止まらず、今日においても地域における人々の誇りの一つともなっているものであり、なかでも寺社に伝わる文化財であれば、個別・個人の宗教観や信条を超えて、地域社会における生活スタイル・信仰といった精神的な関連も当然、高いものであるといえましょう。
今回の展示では「重要文化財 ぶっかへきがんはかんきゃくせつ仏果碧巌破関撃節(一夜碧巌集)」(大乗寺所蔵)、「重要文化財 ごならてんのうにょうぼうほうしょ後奈良天皇女房奉書」(気多神社所蔵)、「県文 りょうかいまんだらず両界曼荼羅図」(金蔵寺所蔵)などを含む20点を紹介します。