「美術を観る」と言うように、普段私たちは視覚をとおして作品を鑑賞しています。また、美術館は「優れた作品を後世に伝えてゆく」という社会的責務があります。
一方で、当館の主なコレクションである彫刻作品は、絵画等の平面作品に対し、触覚性の強い芸術です。カントは「手は脳の外部化されたものだ」という言葉を残していますが、「触れる」という直接的な行為は、視覚をもとにした想像だけでは補いきれない豊かな発見をもたらします。彫刻を手で鑑賞し、温かい、冷たい、硬い、柔らかい、大きい、小さい等の感触を文字通り肌で感じることは、素材や表現形態がますます多様化している現代の彫刻作品を理解する上で必要性を増しています。
ぜひこの機会に、一流の芸術作品に直に触れる喜びを体験してみてください。
展示構成
1.ポーズの奏でるかたち
身体に宿る美を様々なポーズを比較し、感じてみたいと思います。
2.アイマスクdeタッチ
触覚による感触を高めて観賞していただくコーナーです。
3.かたちの中にかくされたもの
触れることによって形に秘められたものを探ります。
「シールで投票!これが好き」コーナーを設置
来館した皆さんにご参加いただくコーナーです。
それぞれの感性の広がりをパネルしにします。
出品作品:彫刻作品13点