丹波焼の中で、そのはじまりから現代まで作られ続けてきたのが、壺<つぼ>です。
日常生活に必要とされてきた壺は、丹波焼の歴史の中で、様々に変化してゆきました。
中世の自然釉、近世の灰釉、赤土部、白丹波と、800年の歴史の中で連綿と作り続けられた壺の変遷は、まさに丹波焼の変遷といってもいいでしょう。
今回の展覧会では、壺の変遷を通して丹波焼の歴史を通観してゆきます。あわせて、当館所蔵の田中寛コレクションの中から、丹波以外の古窯の壺も展示します。他の地域の壺と比較することによって、丹波焼をより理解していただければ幸いです。