ニューヨークを拠点に、現在も旺盛な制作活動を続ける篠原有司男。
九州では初となる今回の大規模な個展では、もはや彼の代名詞ともなった「オートバイ彫刻」の作品群を中心に、1960年代の初期の作品から長さ20mにもおよぶ「怪獣イン・パリ」などの色彩溢れる巨大なペインテイング作品をアートの森の大壁面ならではの展示構成にあわせて展観し、そのエネルギッシュな表現の全貌に迫ります。加えて1993年に北九州において制作された鉄鋼彫刻の巨大原画など九州ゆかりの作品にも焦点をあてます。総出品点数は壁面展示(平面)作品と床面展示(立体)作品をあわせて約60点になる予定です。
篠原氏は展覧会オープンに合わせて会場に滞在し、オープニング初日には長さ15mにも及ぶ「ボクシング・ペインテイング」を敢行し、会期中展示します。また、鹿児島を取材してイメージした新作を公開制作します。滞在中は本人によるギャラリートークや子ども達とのワークショップなど観覧者との交流も図られる予定です。南の大地で彼のイメージがどのように新たな展開を見せ、そのパワーがどのような作品を生むのか、おそらくそれはこれまでの常識を覆すスケールの空間として創り出され、観る人に感動のエネルギーを与えることでしょう。
展示内容
平面作品45点・立体作品16点(合計61点)