今、国内外で熱い注目をあつめる二人のアーティスト、籔内佐斗司(やぶうち・さとし/1953-)と筧本生(かけい・もとなり/1951-)の作品を展覧いたします。出品作品は、「童子」をモチーフにした籔内の木彫・ブロンズ作品約20点と、パリのエスプリ漂う筧の人物画5点。
籔内の童子たちは、表情豊かに時間や場所を跳び越えていろんな場所に表れ、さまざまな演技をしたりおどけたりと、現実と虚構のはざまで遊んでいるかのよう。また、筧の描く小太りで大きな目鼻立ちをした人物たちは、はちきれんばかりの肉体から強いエネルギーを放出する一方で、どれも一様に無表情で獏とした空気をまとい、ある種の哀愁をたたえています。一度見たら忘れられない・・・、不思議で楽しいアートの世界をご紹介します。