いつの時代でも、洋の東西を問わず、美しくなるための努力を惜しまないのが女性たちです。化粧、髪型、衣装、そして装身具。女性たちにとって、常に興味の的になってきました。
日本においても西洋においても、女性たちが自分をいかに美しく見せるかを自覚し始めた17世紀(江戸時代)ごろより、化粧道具が体系化され、化粧本なども発行されました。さらに同じ時期、髪型が華美になるとともに髪飾りが発達し、衣装にも豪華さが求められました。
この展覧会では、日本と西洋で女性たちがどのように美しさを求め、自分たちのものにしてきたかを、各時代の化粧道具、髪型(結髪雛型)、衣装、装身具、そして絵画資料などから探ります。
特別展示
江戸城大奥の化粧道具
徳川十三代家定夫人・敬子(天璋院)と、十四代家茂夫人・和宮(静寛院宮)所用の化粧道具の数々をご紹介します。
※2008年NHK大河ドラマが天璋院をヒロインとする「篤姫」に決定しました。脚本は益田市出身の田渕久美子さんです。