織田一磨(1882-1956)は、商業的な石版術を手がけた後、33歳で本格的に石版画家として歩み始め、多くの都市風景を描きました。また、日本創作版画協会の発起人となり、版画を実用的な印刷物から切り離して芸術の一分野として確立する運動に力を注ぎました。 「自画石版」にこだわり、石版画の技術を駆使して芸術性豊かな作品の数々を生み出しました。本展では『東京風景』、『大阪風景』、『画集銀座』、『画集新宿風景』等から66点を展示・紹介します。 石版画の魅力とともに、都市の文化や風俗の変遷もお楽しみください。