オリエントとは「太陽の昇る方向」を意味し、ヨーロッパからみた東方世界のことをいい、現在の西アジアを中心に、トルコやエジプトを含めた地域にあたります。 この地域は、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの結び目であったため、さまざまな民族や文化ができました。この文明において、農耕、都市、国家、文字、法律、文学、遠距離貿易などといった現代社会に通じるシステムが次々と形成され、人類の歴史に大きな役割を果たしました。 この展覧会では、古代オリエント文明について発掘調査や美術工芸資料を中心に構成して展示し、身の回りにあって当たり前のものが、実は古代オリエント文明にルーツがあることをわかりやすく紹介するものです。 展示構成 古代オリエントとは/シリアの発掘/最古のオリエント/古代メソポタミア 古代エジプトの文化/イラン高原の文化/東西文化の交流 展示資料 シリアでの発掘調査資料、メソポタミア・エジプト・イランの美術工芸資料(土器・粘土板文書・印章・装身具など)、東西文化交流資料(コイン・ガラス・神像など)、ガンダーラ美術資料(仏像、建築装飾など)など