都市に住み、眠り、そして働く現代の私たちの日常生活。
その都市の多くは、古くからの城下町から発達したものです。
城を問うことは、すなわち私達の暮らす都市の成立を探ることだといえましょう。
城は、日本各地に4万もあるといわれています。単純に計算しても、一都道府県あたり約850余りの城がある計算になります。
多くの人にとって、もっともなじみの深い遺跡の一つだということができるでしょう。
今から約450年前、16世紀は、中世から近世へ、政治や社会の仕組みが大きく変わった激動の世紀でもあり、同時に城がもっとも激しく発展した時代でもありました。
中世期の武士の屋敷から、戦国時代の地域の守りの城、そして織田信長、豊臣秀吉が天下統一を果たしていく過程で出現してきた城の規格統一化。
城の変化からその時代の社会の実体の変化を見るだけでなく、その時代に人々が目指した理想の社会の形をも読み取ることもできるのではないでしょうか。
また、当博物館は、近世佐倉城の城跡のある佐倉城址公園内にあります。
佐倉市は、明治以前、江戸の東を守る要衝として、また蘭学、医学の中心地として非常にさかえた伝統と歴史ある城下町です。
そこで、実際の城跡や、城下町のポイントと展示を関連づけ、展示で学んだ城郭知識を佐倉城や関連史跡を探訪して体感することができるでしょう。
私達はあと数カ月でいよいよ21世紀を迎えるという、大きな時代の節目に立っています。
忙しい日常から離れ、城を通して過去の社会のあり方、その時代に生きた人々の理想や夢にひととき思いを馳せてみませんか?
■関連ページ
http://www.rekihaku.ac.jp/kikaku/index56/index.html(天下統一と城詳細情報)
http://www.rekihaku.ac.jp/kodomo/3/kikaku.html(天下統一と城子供と親のページ)
http://www.rekihaku.ac.jp/about/sanpo/index.html(佐倉 歴史の散歩道)
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