このたび横浜美術館では、北京市を拠点に活躍する新進気鋭のアーティスト、Kriska(クリスカ)による滞在制作および発表を行うプログラムを実施します。 Kriskaは、1981年、中国山東省生まれ。現在は北京中央美術学院デジタルメディア科に在籍し、制作を行っています。コンピューター・グラフィックスによる加工を施した新旧のメディアミックス作品や、《Double cell》に代表される=cell(セル)の不自然な変形をとおして、現代メディアの持つ異常性や違和感を問う作品、またインタラクティブな仕掛けに文化横断的「笑い」を忍ばせたデジタルムービーによる作品等を制作しています。 今回の滞在では、横浜の街を取材し集めた写真や映像を素材に大判の写真と映像による新作インスタレーションを制作します。 また、滞在期間中にアーティストによるトークや製作中のスタジオを訪ねるオープンスタジオ&アーティスト・トークを開催します。さらに、台北市とのアーティスト・イン・レジデンス(AIR)交流事業を行っているBankART1929と連携し、アーティスト・イン・レジデンス関係者、アーティスト、現代中国美術研究者を招き、アジアにおける最新のアート事情とAIRについての現地レポートを交えたシンポジウムを開催します。また、Kriskaにとっての初の個展となる展覧会初日には、北京からキュレーターを招聘し、北京の現代アートの状況についてのレクチャーを開催いたします。