三岸節子は、戦後約四十年にわたって短歌雑誌「女人短歌」の表紙絵を描き、歌人とも親しく交流していました。これにちなみ、美術館では、「三岸節子を詠む」と題して、平成18年10月14日(土)から12月10日(日)まで、館所蔵の三岸節子の作品について詠んだ短歌を募集いたしました。常設展示室にて、2回に分けて三岸作品をすべて展示し、ご来館いただいたお客様や、市内の小中学生、短歌の好きな方々など多くの皆様よりご応募いただきました。その結果、一般273首、学生530首の計803首の短歌が集まりました。
三岸節子の情熱的な作品や波乱に富んだ人生に、自身の思いを重ねた作品や、子供の素朴な感情や絵に対する新鮮な印象を詠った作品など、多種多様の内容が見られます。
今回の展示では、上位入賞短歌を三岸作品とともに紹介します。三岸節子の作品を短歌とともにご覧いただくことで、新たな面から楽しんでいただけるものと思います。