子供の目から見た“奈良”にはたくさんの不思議があります。奈良市立小学校の子供たちに世界遺産「古都奈良の文化財」についての質問を書いていただき、それに答える形で構成しているのが今回の展覧会です。976人の子供たちが1439の質問を書いてくれました。すべてにお答えすることは出来ませんが、写真(主に入江泰吉作品)とわかりやすい解説でできる限りお答えしています。
もちろん、子供たちと一緒に来ていただいた保護者の方や、一般の来館者の方、何度も足を運んでくださっている入江泰吉ファンの皆様にも十分楽しんでいただけるよう、見ごたえある展示を心がけて作品を選びました。
長い年月をかけて残された、歴史や文化財を後世にまもり伝える私たちと、引き継ぐ子供たち。多くの文化遺産に興味を持つことが、未来へまもり伝えるための第一歩となるのではないでしょうか。
展覧会では世界遺産「古都奈良の文化財」と質問の多かった「東大寺の大仏」「奈良公園の鹿」を74点の写真と約100の質問で紹介します。また、子供たちの質問すべてを併せて紹介します。
展示作品
入江作品(カラー) 56点
入江作品(モノクロ) 15点
工藤利三郎作品(モノクロ)1点
牧野貞之作品(カラー) 2点
合計74点
(入江作品の内、16点は本展のために新規作成したものです)