この度、多くの人に愛される画家、シャガールの版画集「サーカス」をご紹介いたします。
シャガールは、「サーカス」の中で、踊り子や道化師、人間の顔をした動物たち、そして彼らの繰り広げる華麗で奇抜な舞台と、その裏の秘密めいたサーカス小屋の雰囲気、その観客まで含めた大きな視野でサーカスをとらえ、幻想的に表現しています。
シャガールは、1927年に画商にサーカスの版画を依頼されてから、サーカス小屋に度々通っています。このイメージが長年あたためられ、40年後に制作されたのが本版画集です。サーカスの舞台の表と裏を人間世界そのものだと感じていたシャガール。これまで彼が描いてきた恋人たちや花束、バイオリン弾きなども織り込まれながら表現されています。
また、今回は舞台、道化師、曲馬師などテーマごとにわけ、わかりやすく鑑賞頂けるように展示いたしました。
多くの方々のご来館をお待ちしています。