東京国立近代美術館工芸館では、2003年より毎年夏休みの時期に合わせて、小・中学生の皆さんに、楽しく美術品や工芸品を鑑賞していただくために、所蔵作品による企画展の開催を初めとして、さまざまな関連プログラムを実施してまいりました。 本年は、とくに「探検」のイメージをふくらませて、工芸作品や絵画のなかから、空、海、風、木、草、花といったテーマにまつわる作品をセレクションし、まるで未知なる空間を巡るような感覚で、作品を鑑賞することを主眼とした展覧会を開催いたします。 「森と海のひみつ」、「地底のひみつ」、「ホーム・スウィート・ホーム?:旅のおわりに」と題された3つの展示室を巡りながら、陶磁器、漆、染織、金属といったさまざまな素材から作られた、ときに不思議なかたちの工芸作品および絵画、約70点をご覧いただきます。 普段は難解で近寄り難く感じられる近・現代の美術や工芸作品を身近に漢字、自分なりのアートの楽しみ方を自然に身につけてもらえるよう、会場には作品とドラマチックに出会えるさまざまな仕掛けをしています。また、小・中学生の皆さんには、鑑賞の補助として、セルフガイドもご用意しています。 お気に入りの作品とであったり、美術や工芸の新たな面白さを発見できたら、この夏一番のタカラモノになるでしょう。工芸館で、友達と、あるいは家族みんなで、海、山、さらには地底への探検に出かけてみませんか!?