神奈川で初めてとなる藤城清治「影絵原画展の開催!
光と影で表現する絵画「影絵」を芸術の域にまで高めた藤城清治(ふじしろ せいじ)。黒と鮮やかな色彩とのコントラストが美しい作品は、モダンでありながら、幻想的な雰囲気をかもし出しています。作品に登場するこびとが見るものをメルヘンの世界へいざない、親から子へと世代を超えて、多くの人々を魅了しているのです。
本展覧会では、作家本人が所蔵する作品を中心に、戦後間もない頃のモノクロ作品から、80歳を超えた今もなお、創作意欲旺盛な作家の最新作にいたるおよそ150点で、半世紀にも及ぶ創作活動をご紹介します。会場では、作品に光を透過させることで、本や映像では経験することができない「影絵」をご覧いただきます。数々の作品が放つ美しい光に包まれて、心洗われる癒しの一時をお過ごしいただけることでしょう。
藤城清治について
1924年4月、東京に生まれた藤城は、大学在学中に知ったアジアの影絵芝居の感銘を受け、影絵の制作を開始しました。世界各国の童話や聖書などを題材とした、どこか郷愁を誘う独自の世界を作り上げたほか、テレビ番組やコマーシャルなどでも広く知られるところです。そして海外でも展覧会を開き、1989年には紫綬褒章を受章するなど、その活躍は高く評価されています。