本館と記念館の展示をご紹介します。
◇新制作展と本郷新(本館)
官展系であるアカデミックな院展・日展の彫刻に疑問を持っていた23歳の本郷は、在野であり絵画部に続き彫刻部の初めての公募であった国画創作協会(現・国画会)に発表の場を求めました。国画会には1939年の14回展まで出品しました。その後国画会を山内壮夫、柳原義達、舟越保武、佐藤忠良、吉田芳夫、明田川孝とともに脱会し、新制作派協会(現・新制作協会)彫刻部創設に参加しました。新制作には、本郷の代表的な作品が多く出品されています。本郷が74歳で亡くなるまで作家活動の拠点となった新制作展に出品した作品をたどりながら、本郷の制作の軌跡をご覧ください。
◇素描展(記念館)
本郷の未公開素描展のパート5として、飛行機の中から見た雲海の図や、高知県の桂浜や鹿児島県の桜島の風景を展示します。
彫刻家として培った形を捉える眼は、風景画にも生かされています。簡潔な線と淡彩で描いた風景はとても魅力的です。