このたび、郡山市立美術館の開館15周年、福島民報社の創刊115周年を記念して「ピカソとモディリアーニの時代」展を開催いたします。
19世紀末から20世紀初頭にかけてのパリは、それまでには見られない新しい表現が生み出された、美術史上かつてない激動の時代でした。
ピカソとブラックによってはじめられたキュビスムが、大胆な視覚様式を獲得する一方、イタリア出身のモディリアーニは、都会の悲哀と孤独を身近な人物を通じて描きました。さらに、ユトリロ、ルオーらはエコール・ド・パリの一派を形成し、スペイン出身のミロもパリに出て活躍しました。
本展はこのような20世紀美術の多様な軌跡を、フランス屈指の美術館として名高いリール近代美術館の所蔵作品によって展覧するものです。コレクターのロジェ・デュティユールとジャン・マジュレルによるコレクションを基礎として築かれた、同美術館の所蔵作品をまとめて日本で紹介するのは初めての試みです。ピカソ、モディリアーニをはじめ、ブラック、ユトリロ、ルオー、ミロ、クレー、カンディンスキー、ビュッフェといった20世紀を代表する画家たちの作品約90点をご覧いただきます。