このたび、高知県立美術館では初めての試みとして、展示室に1点だけ展示し、心ゆくまでじっくりと作品と向き合っていただく展覧会を行います。
その1点は、現代ドイツを代表する作家であるアンゼルム・キーファーの《アタノール》。ドイツの歴史や神話、記憶を取り上げ、制作を続ける彼の作品は、多くの人々に感銘を与えています。(当館収蔵の《アタノール》も前回展示の際には、わざわざ京都から見に来られた方がおられました。)
「1点だけなんて、つまらないのでは」心配する方、セルフ・ガイドもご用意しますのでご安心を。「収蔵品だからもう見た」という方、展示の環境がかわる、また鑑賞者も時がたつと、きっと感じ方もかわってくる・・・という経験をするチャンスです、ぜひご来場を!
極めつけの1点を、ゆったりとした空間でじっくり味わう・・・
そんな作品鑑賞の醍醐味をぜひ味わってください。