このたび「韓国写真界の旗手 クー・ボンチャン展」を開催いたします。今、アジアの現代美術が世界から熱い注目を集めています。そのなかで、写真家クー・ボンチャンは、写真における実験的技法と、思索的なモチーフを繊細な感覚で表現し、韓国写真界の旗手として活躍しています。
本展では、作家自身がターニングポイントと語る「息」から、静かで内省的な「自然」「内部」、独創的な技法の「長い午後の尾行」「太初に」「グッバイ・パラダイス」、韓国の伝統芸能を題材とした「仮面」、そして現在進行中の最新作「白磁」のシリーズにいたる、日本初公開となる何必館コレクションより、厳選された約100点の作品を展覧いたします。
李朝美術にも通底する静謐で簡素な美しさのなかに、生と死、記憶や現実といった、普遍的なテーマを表現するクー・ボンチャンの世界をご高覧下さい。