このたび笠間日動美術館では『エピソードで綴る C夫人肖像画』、併設展示『音楽の彩り、マティス(ジャズ)&ホックニー(ブルー・ギター)』を開催致します。
『C夫人肖像画』は、2003年に同タイトル書籍の出版記念展として開催、好評をいただきアンコール展として再公開の運びとなりました。今回は梅原龍三郎、アンディ・ウォーホル、ジャコモ・マンズーなど国内外の絵画作品および彫刻作品など70点に、思い出のエピソードを添えてご紹介致します。
本展の肖像画は当館副館長、長谷川智恵子を描いたものです。19歳で画商の家に嫁ぎ3人の子を育て、また自らも画商となり世界を飛び回る日々をおくっています。この歳月における巨匠たちとの交流の思い出は、肖像画となってのこされました。1964年、木下孝則「花嫁像」で幕は開けられます。以降、純粋に女性モデルとして、時に母として、また画商としてカンヴァスの前に座り、2003年フランスの写真家アントワーヌ・プーペルによるデジタルフォト作品まで40年の歳月は流れます。個性的な巨匠たちによってさまざまに描き分けられた一人の女性の肖像画には、それぞれ心温まるエピソードがちりばめられています。
『音楽の彩り』では、版画によるマティスとホックニーの軽快な世界が展開されます。巨匠たちの音楽の饗宴を、併せてお楽しみください。