和泉市久保惣記念美術館が収蔵する仏教美術の作品の中から、日本・中国の金銅仏と工芸品を集め陳列をいたします。
金銅仏は鍍金(金めっき)を施した青銅製の仏像のことで、等身大以上のものから数センチのものまで、大きさは様々です。今回は鍍金の施されていないものも含め、日本の飛鳥時代、および中国の十六国時代から明時代の小型の金銅仏約20点を陳列いたします。小さな姿で表現された仏教彫刻の魅力をご鑑賞下さい。
仏教にかかわる工芸品は、仏への供養具、祈祷のための器、寺院内の装飾、僧侶の日常具など、多岐にわたります。本展では、金属器を中心に奈良時代から室町時代、および中国の南北朝時代から明時代にかけての工芸品約40点を陳列し、仏教工芸の世界の一端をご覧いただきます。
なお、これらの陳列にあわせ、林宗穀氏蒐集の中国近代絵画<定静堂コレクション>から仏教に関わる絵画作品も公開いたします。