この展覧会は、芸術家が追求した「真実(リアル)」を、ジャンルを超えて作品を比較展示することにより探ると同時に、それを受けとるわたしたちにとっての「真実(リアル)」が作品からどのように見えてくるのか試みてみようというものです。写真と写実的な絵画・彫刻、また日本の工芸品と現代美術、フランス近代美術と日本画など、これまでなかなか同時に視野におさまることのなかった作品同士の出会いにより、これまでの美術史にはなかった新たな視点が開けてくるかも知れません。真実とは、ひとりひとり異なるはずです。あなたにとっての真実を探してください。
本展は、「自然」、「都市」、「家族」といったわたしたちに身近な7つのテーマから構成されます。また、荒木経惟、宮本三郎、デイヴィッド・ホックニーの三作家それぞれの見る、写す、表わすを展示するコーナー、本展と連動して行われた一般および小学生対象のプレイベントの成果をご紹介するコーナーを設けています。来館者の方が参加できるコーナーもあります。