大阪芸術大学では、今年度に“ライカ”及びその周辺資料一式を、昨年度には元・本学助教授、川端健生(カワバタタケオ)氏の日本画作品をご寄贈いただきました。卒業制作2006学内展にあわせて開催される本展では、それらの新収蔵品の一部を紹介します。
35mmフィルムを採用した世界最初の小型カメラである“ライカ”の歴史をたどることのできる「ライカコレクション」は、ライカ研究の第一人者である故・中川一夫氏が生前に収集されたものです。年代を追ったカメラ本体のラインナップは勿論のこと、ライカ製レンズやアクセサリー類、関連文献など、膨大な数にのぼる資料が含まれます。その全容は、来年度以降、本格的に調査・整理を行っていく予定ですが、今回はそれに先立ってコレクションより約100点を選び展示します。
また、故・川端健生氏は、京都市立芸術大学専攻科を修了した1969年秋の新制作展に初入選して新作家賞を受賞。その後、新制作協会より日本画部が独立して創設された創画会で1976、1980、81年と創画会賞の受賞を重ねて81年には創画会会員となり、1986年からは大阪芸術大学美術学科日本画コースで教鞭をとるなど活躍されました。しかし1995年に51歳の若さで惜しくも急逝されています。昨年度ご寄贈いただいた作品の中には上記の受賞作品も含まれており、本展ではその一部を展示して川端氏の画業を偲びます。
最後になりましたが、作品・資料をご寄贈いただきました方々に篤く御礼申し上げます。