もっとこの街を、知ろう!
北九州でいくつもの大企業が生まれたということは、若い世代の方には意外と知られていない事かもしれません。本社が東京などに移った後も、それらは地元経済を支え、影響を及ぼしています。また「作品収集」を通じて文化面をも支えている企業が数多くあります。また、個人でも多くの作品を集めたり、作家のパトロンとなり、応援し続けたコレクターの方々がいます。昭和49年に九州初の公立美術館として北九州市立美術館が開館して以来、長年にわたって企業・個人から多くの作品が寄せられ、豊かなコレクションを形成することができました。そういう歴史を振り返るとき、彼らの果たした役割はこの街にとって決して小さなものではありません。
本展は、そういった企業や個人コレクターの方々から特別に貴重なコレクションをお貸しいただき、一堂に展示するものです。これら北九州ゆかりの作品を通じて、産業面だけでなく、文化的にも誇れる都市として、この街を再発見し、親しみを感じていただきたいと思っています。
平野遼のアトリエ再現
北九州に生きた「魂の画家」平野遼。彼の作品はこのアトリエから生み出されていきました。今回、平野清子夫人のご厚意でアトリエを会場に再現することができました。没後15年を経てもなお、絵筆からパレットからほとばしる彼の息吹を感じてください。
池田満寿夫、江上計太、岡義実、織田広比子、小磯良平
坂本繁二郎、桜井孝身、篠田桃紅、田崎広助、寺田政明
トーナス・カボチャラダムス、ナカムラ徹、平野遼、棟方志功
リリー・フランキー、李禹煥、ジョセフ・アルバース
フェルナンデス・アルマン、陳正雄、サルバドール・ダリ
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
モーリス・ド・ヴラマンク、サム・フランシス
エルスワール・ケリー、パブロ・ピカソ、マリー・ローランサン
ロイ・リキテンシュタイン、フランク・ステラ など
貴重な企業・個人コレクションからの約100点。
(所属先の事情で出品作が変更になる場合があります)