京都には、現代の文化を支える、伝統工芸の工房・企業が数多くあります。
学生に伝統産業への入り口を開くべく、本学では、この京都の伝統工芸や産業の現場で、直接指導を受けながら学ぶ「学外実習」を1980年より27年間にわたり実施してきました。
このカリキュラムは、文部科学省の2005年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)にも採択され、これを機に、今後一層、地域と連携して社会の信頼の中でこれを発展させていくことが重要であると考えております。
本展では、「学外実習」に参加した3・4年生の学生が実習期間中に制作した作品と合わせて、実習先である伝統工芸の工房・企業をご紹介し、制作工程や作品を展示いたします。
学生達がその実習の成果を発表することで、豊かな価値の再発見と創造への自覚をより深く認識し、また、皆様に伝統工芸の手仕事の一端を紹介することで、確かな手技の創り出す伝統工芸・産業の魅力を感じとっていただき、次代への継承と発展に寄与する一つの契機とさせていただければ幸いに存じます。
最後に「学外実習」にご協力を賜りました実習先の皆様、そして本展に貴重な資料をご提供いただいた(株)森本錺金具製作所に深く感謝申し上げます。
京都精華大学
学外実習委員会