旧武茂村(現那珂川町)北向田出身の版画家深沢史朗の業績を辿る展覧会。
写楽などの浮世絵をモティーフにし、明快な色彩で彩られた彼の版画からは、あっけらかんとしたエロスと力強さが感じられます。60歳を超えてなお、自由でありたいと渇望し、若い人々と議論を交わした史朗を、人は永遠の青春版画家と呼びましたが、そのみなぎる熱気が画面に横溢しているようです。
平成19年(2007)、史朗は生誕100年を迎えます。これを記念して開催される本展では、ご遺族や栃木県立美術館のご協力を得て、史朗の画業全体を見渡すことができるよう、代表作であるシルクスクリーンの版画群の他に、初期の油彩画や素描、ガラス絵、オブジェなども展示いたします。これら約80点の作品(前後期の2期に分けて展示)によって、郷土出身の画家、深沢史朗の足跡を辿りたいと思います。
◎関連ワークショップ
「オリジナルポストカードをつくる。~初めてのシルクスクリーン~」
深沢版画を生み出したシルクスクリーンの技法を体験してみませんか?
日時:平成19年1月20日(土)午後1時~
会場:当館視聴覚研修室にて
講師:作家 渡辺豊重氏
参加費:1,000円
申し込み、問い合わせは
那珂川町馬頭広重美術館0287-92-1199まで。
◎スペシャル・ミュージアム・トーク(展示解説)
日時:平成19年1月27日(土)午後1時30分~
解説:竹山 博彦氏(栃木県立美術館特別研究員)
※要観覧料。申し込みは不要。