日本固有の風土である四季は、日本絵画においてさまざまな形で表現されています。年中行事や自然風景はもとより、日常の情景を捉えた作品にさえ季節感が盛り込まれているのは、日本人の美意識が変化に富んだ日本の四季と強く結びついているためでしょう。
本展覧会では、館蔵品の中から四季折々の光景を描いた近代の洋画、日本画、版画など約60点を展観します。作品鑑賞を通じて季節を感じ取っていただくと同時に、日本人の豊かで繊細な感性に触れる機会となれば幸いです。
また、近年当館に収蔵された作品の中から代表的なものを並べて展示する「新収蔵品展」を同時開催いたします。新しい作品との出会いにご期待ください。
主な出品作家
久米桂一郎 山下新太郎 竹内栖鳳 鏑木清方
池田遙邨 小野竹喬 笹島喜平 他