50年代末から60年代にかけて、多くの若い日本人アーティストたちが次々と渡米しました。彼らは日本の閉塞した美術界の状況に飽き足らず、現代美術の中心地ニューヨークに活路を求めていきました。
本展は、ニューヨークで活動した3人のアーティスト、草間彌生、荒川修作・篠原有司男に焦点をあて、当館の所蔵作品により特集展示を行うものです。3人にそれぞれ独立した展示室を1つずつ用意し、3つの個展の集合のような展覧会となります。
ネットペインティングをはじめとする先鋭的な作品を次々と発表し、ニューヨークのメインストリームで成功をおさめた草間彌生。ダイアグラム絵画でアメリカのみならずヨーロッパでも注目を集めた荒川修作。ニューヨークという都市の持つエネルギーを作品にぶつけた篠原有司男。近年人気・評価ともますます高まりを見せる3人の作品の魅力を、この機会にぜひご堪能ください。