陶磁器は、陶器(粘土が素材)と磁器(陶石や長石が素材)の総称です。磁器は陶器よりもガラス化が進んだ焼物で、豊臣秀吉の朝鮮出兵以前は我が国では作られず、中国や朝鮮からもたらされていました。
県内の中世遺跡の発掘調査をしていると、陶磁器の破片が発見されることがあり、当館では本県出土の中世陶磁器との比較検討資料ということで、中世陶磁器を蒐集してきました。
今回のテーマ展では、蒐集した陶磁器を①東日本地域の陶器の発展②中国から来た陶磁器③高級な陶器④他地域の陶器という構成で展示しました。この機会に、中世の陶磁器に興味を抱いていただき、じっくりと鑑賞していただければ幸いです。