県立博物館では、栃木県の自然の姿を明らかにし、記録として残すために、県内のさまざまな動植物、岩石・鉱物、化石などの資料-自然史資料-を収集しています。また、多くの方に自然の不思議さ、おもしろさ、大切さを知っていただくため、展示・普及教育用資料の収集も幅広く行っています。このようにして収集された資料は、常設展や企画展、テーマ展、地域移動博物館などで展示されていますが、これまでに展示する機会がなかった資料もたくさんあります。そこで、このテーマ展では、これまで未公開の自然史資料をまとめて紹介いたします。
主な展示資料としては、栃木県から新種記載されたばかりの植物シモツケコウホネやルリハツ、オオシロカラカサタケ、カビゴケ、オオゲジなど栃木県初記録の生物、昔の日光の昆虫標本、展示用に収集したタカアシガニやプラチナコガネなどの標本、植物学者牧野富太郎の書簡集があります。