佐倉市立美術館では、昨年より、秋の教育普及事業として、千葉アートネットワークプロジェクト(Wi-CAN2006)と連携したまちに出て展開するアートプロジェクト事業を開催しています。今回は、電車で美術館に来る方が必ず通る京成佐倉駅南口~栄町~美術館までをサイトとして取り上げます。美術館に来るまでの道のりをわくわくしながら、また帰り道をちょっと寄り道しながら楽しんでいただければ、と考えています。
美術館のある新町周辺に比べると、栄町は京成線が通ってからできた新しい町なみ。ここでは歴史を掘り起こすのではなく、新たなフィクションをまちに仕掛けることで、人々のコミュニケーションを生み出していきたいと考えました。
そこで登場していただいたのが、「2000年後の未来からみた現代」テーマに制作しているアーティスト・柴川敏之さんです。2000年後の人たちから見れば、大正時代の美術館エントランスホールも、昭和にできた商店街も、すべて「過去のもの」としてとらえられるだけかもしれません。だれも予想がつかない2000年後の世界に思いをはせながら、美術館までの道を歩いたり、ワークショップに参加してみませんか?