現代作家シリーズ、神奈川国際版画トリエンナーレ、フォーカスシリーズなど、同時代のアートの動向を先取りしてきた神奈川県民ホールギャラリー。 本年10月、このギャラリーでは、5室の展示スペースを存分に活用し、彫刻、オブジェ、ガラス、漆、写真の分野で、日本のみならず海外でも高い評価を得る7人のクリエイターにより、彼らの新作と秀作が一同に集結する展覧会を開催します。題して、「スーパー・エクスタシー」。 内容は、雪解けにもののあわれを見る三澤憲司の彫刻インスタレーション。人間の存在と進化をオブジェで表現する野村和弘。鮮やかな光の美を創出する野田雄一のガラス。漆のみの積層からなる藤田敏彰のオブジェ。漆に秘められた力を探りアジアを旅する松島さくら子の漆ジュエリー。写真では静謐な日常のひと時を捕らえる塩崎由美子。そしてパリで活躍する山田正好により、赤ちゃんのオブジェをもとにしたインスタレーションが展開されます。 各作家のコーナーには「テーマ」が設けられて、展示室を巡る(旅する)ことでストーリーが展開し、「至福の境地-スーパー・エクスタシー」へたどり着く構成となります。本展はまさに、「美のテーマパーク」とも言えるでしょう。 今、ホットな作家のホットな作品に触れることで、「超・陶酔」を体感するとともに、アートファンのみならず初心者の方でも、現在の美の動向が一挙に楽しめます。あなたの鑑賞眼が広がるこの展覧会、どうぞお楽しみに。