日本と中国の友好と文化交流の節目となる2007年新春に、中国国家博物館の名品を東京国立博物館において展示することになりました。
中国国家博物館は、北京市の天安門広場東側に位置する中国歴史博物館と中国革命博物館が、2003年に統合して生まれた、文字通り中国を代表する博物館です。現在は改装のため展示を縮小していますが、かつての中国歴史博物館が、中国各地の出土品から重要作品を集め、質の高い豊富な展示品によって中国の歴史と美術を内外の観覧客に紹介してきたことを御記憶の方も少なくないと思います。
今回の展覧会では、かつての中国歴史博物館の展示室を飾った作品を中心に、特に美術的価値の高い名品61件をえりすぐって展示します。時代は新石器時代中期から五代まで(西暦紀元前4000年ころから10世紀まで)、出土地は16の省・市にまたがります。5000年にわたる悠久の時間のなかで、中国各地で作られてきた名品の数々をご堪能いただきます。