本年、兵庫県では50年振りの国民体育大会となる「のじぎく兵庫国体」が、9月30日から10月10日まで開催されます。期間中、西宮市では「セーリング」「新体操」「ボクシング」が正式競技として開催される他、「日本拳法」「ティーボール」のデモンストレーションが行われます。
このたび当館では、この兵庫国体の一環として、公開競技「スポーツ芸術」を開催いたします。「近代洋画の展開」と題して、大谷竹次郎のコレクションより、19世紀から20世紀初頭にかけて製作されたフランス・日本の近代洋画の優品、約50点を一堂に公開いたします。
大谷竹次郎(1895-1971)は鉄鋼業界に携わった実業家で、会社を経営する傍ら美術作品の収集にも心を傾けました。その美術コレクションは近代の日本画の他、ギュスターヴ・クーベルやアンドレ・ドラン、ベルナール・ビュッフェに、梅原龍三郎や林武、安井曽太郎など著名な画家らをはじめとする、フランスと日本の近代洋画により構成されています。
本展覧会では風景画、静物画、人物画を中心に同コレクションを紹介いたします。当館では通常水曜日が休館ですが、国体開催期間中の水曜日に当たる10月4日は、臨時開館いたします。また特別展示として、西宮美術協会結成50周年を記念した「西宮美術協会50年のあゆみ」を開催いたします。