木や紙でできた素地に補強や装飾のために漆をかける漆工芸。漆で文様を描き、金・銀粉を蒔きつけ絵柄を表す蒔絵や、夜光貝や鮑貝など七色に光る貝殻を貼りつけ文様を表す螺鈿など装飾技法は様々です。一方で、漆は割れた茶碗を継ぐためや、保護・つや出しとしての用途も担っており、また異なった味わい・景色を見せてくれます。
この展覧会では、漆の様々な技法と用途を細川家伝来の工芸品でご覧いただきます。日本の螺鈿の技術が頂点にあった時期を代表する作品、国宝『柏木菟螺鈿鞍』(鎌倉時代)・国宝『時雨螺鈿鞍』(鎌倉時代)も展示します。展示点数約60点。会期中展示替を行ないます。
国宝『柏木菟螺鈿鞍』鎌倉時代
※展示期間9月5日(火)~9月30日(土)
国宝『時雨螺鈿鞍』 鎌倉時代
※展示期間10月3日(火)~11月4日(土)