昨年に引き続き、4回目の文化庁購入文化財展となりますが、今年は平成17年度に購入した作品を中心に、展覧会を構成いたします。
文化庁の文化財にかかわるいろいろな事業の一つとして、国指定文化財を国が優先して購入できる制度があります。これは貴重な国民のたからものである文化財の保護に万全を期し、海外に流出するのを防ぐためのものです。この制度により文化庁は多くの文化財を購入しておりますが、かつてはその多くを国立博物館・美術館へ移管して、そこで公開・活用してきました。現在では国立博物館や国立美術館が独立行政法人となったため、文化庁が保管しつつ、九州国立博物館などの各地の博物館や美術館に貸し出して公開しています。
今回は、絵画、工芸品、書跡・典籍、古文書の分野からの優品を選んで展示いたします。会場の関係で全てを出品することはできませんが、それでもみなさまには十分にお楽しみいただけるものと思います。