東洋コーナー:近代日本の彫刻
高田博厚、豊福知徳、浜田知明らによる、近代から現代の彫刻を特集します。
高田博厚《ラ・カテドラル》、浜田知明《気になる正体》など
近代コーナー:近代洋画における人物表現
11月18日から当館で「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」展にあわせ、近代洋画において人物表現が如何になされたかを探ります。「ピカソとモディリアーニ」展は、フランスで活躍した作家による近代から現代までの油彩画を中心とした展覧会です。この展覧会に出品されている作品は、具象にせよ、抽象にせよ、どこか人間の存在を感じさせます。今回の所蔵品展では、ルノワールやドガなど近代の名品とともに、人物をとりあげた日本近代洋画を紹介します。作家たちが試みた多様な人物表現をお楽しみください。なおドランの《神話の風景》(寄託品)は所蔵者の希望により返却するため、最後の公開になります。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《麦わら帽子を被った女》、アンドレ・ドラン《神話の風景》ほか
地元コーナー:藤岡一「その晩年の画業と来し方」
独立美術協会の物心両面にわたる父的存在であった「藤岡一」の特集をします。
藤岡は、具象的形態を残しながら、にじみの効果を取り入れた独特の発色方法で、水墨画を思わせる抽象的作風で知られています。
《裸婦たち》、《大洋》、《空》、《かやつり草》ほか
テーマコーナー:見出される風景画~マージナル・ワールド
風景画作品をマージナル(周縁的)というキーワードを通してご紹介します。マージナルなものを考えてみることで、自分が今いるこの環境が、ある特定の時代・地域・制度で成り立つ相対的なものであり、必ずしもセントラル(中心的)ではないことが分かります。中央アジアや国内の寒村など、マージナルなものを見つめる視点から、世界には様々な選択肢がありうること、価値観を測るモノサシは一つではないことが浮かび上がります。
阿部平臣《水汲み》、中村善策《白馬連峰新雪》、田中春弥《暁の阿蘇米塚》
現代美術コーナー:ペーパーワークの魅力
「紙」という素材にこだわって製作された作品を紹介します。
「紙」ならではの色合い(染色)、テクスチャー(表面の感じ)、作り方(紙漉き)などを注目しながらお楽しみください。
クリスティン・バリンジャー《乾・・・