岩手町立石神の丘美術館では、2002年のリニューアルオープン以来、企画展示室において「北の作家」をキーワードに岩手の近現代美術の展覧会、情報発信に取り組んできました。
近年、アートの領域はこれまでにないほど広がりをみせています。絵画、彫刻など、従来のジャンルにとらわれない多彩な表現が日々生まれ、見る側の知性や感性に刺激を与えています。岩手においても県内画廊を中心に、20代、30代の若手美術家たちの活躍が展開されています。
この展覧会は県内で活躍する若手美術家の作品を企画展示室だけではなく、当館の特徴でもある、広大な屋外展示場を利用して紹介するものです。屋内展示室と、屋外展示場、全く異なる性質をもつ2つの会場で展示を行うことで、美術家にとっては新たな制作・発想のきっかけとなることでしょう。次世代を担うアーティストの育成という側面だけでなく、当館においては屋外展示場の新たな魅力の創出となり、観覧者にとっては現代の美術に親しむきっかけとなることもこの展覧会の目的です。会期中には、作家による作品解説やワークショップの開催も予定しています。
若手美術家とともに現代美術を楽しむ夏を過ごしてみませんか。