徳島県立近代美術館の所蔵作品を中心にして、そこにひと工夫加え、幅広い視点で美術を楽しもうという展覧会です。
今回のテーマはピカソ。当館では、ピカソの作品を版画を中心に26点収蔵しており、そのほとんどが、何らかのかたちで人間をテーマにしています。これらの当館所蔵作品に、他館から借用した作品を加えて、ピカソの描いた様々な人間の姿をご紹介します。初期のメランコリックな人物像、人間のかたちを分析して再び組み立てたようなキュビスムの作品、あるいは、ゆがんで入り組み、変化していく1930年ころの作品・・・
同じ人間をモチーフにしながらも、きわめて多彩に「変貌」していくピカソの人間表現をお楽しみ下さい。